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見積依頼

同じ図面の見積りが3通りの価格で返ってくる理由

Ryan, 創業者

チタン製ハウジングの図面を5社の加工会社に送ると、$180、$310、$420、$650、そして丁寧な辞退が1通返ってくることがあります。形状も、材質の指示も、数量も同じです。購買担当者としては、どこかが法外な値付けをしているか、どこかが手を抜こうとしていると考えるのが自然でしょう。

たいていはどちらでもありません。価格差は実在し、その原因ははっきりした5つの要素にあります。

1. 素材の調達力

難削材の部品では、素材費が価格の30〜60 %を占めることも珍しくありません。アルミのブラケットでは考えられない比率です。そのため、加工会社の素材事情が価格を大きく左右します。

まとめて仕入れたチタンの丸棒をすでに在庫している会社は、その原価で見積ります。お客様の案件のために代理店から1本だけ買う会社は、割増価格と切断費を払うことになります。ニッケル合金では、ミルからの直接購入と代理店からの単発購入の差だけで40 %に達することがあります。

数量が予想以上に価格を変えるのもこのためです。価格の段差は、もう1個作るために2本目の丸棒が必要になるところに現れることがよくあります。

2. その加工の経験があるかどうか

インコネルを毎週加工している会社には、実証済みの切削条件、手元にある工具、そしてサイクルタイムを10 %以内で見積れる見積担当者がいます。経験のない会社はリスク分を上乗せします。あるいはもっと悪いことに、上乗せせずに受注し、加工の途中で本当のサイクルタイムに気づきます。

受信箱にある安い見積りは、加工硬化を工具費に織り込んでいない会社からのものであることがあります。その価格はお買い得ではありません。後で交わすことになる仕様変更の交渉の、出発点にすぎません。

3. 曖昧な点をどう仮定したか

不完全な図面はすべて解釈され、見積担当者によって解釈は異なります。

図面に調質の指定がなく「Inconel 718」とだけあれば、ある会社は固溶化処理材で、別の会社は時効処理材で見積ります。普通公差の指示がなければ、ある会社はISO 2768-mを前提にし、別の会社は最も厳しい公差が全体に適用されると考えます。検査要求が書かれていなければ、ある会社は適合証明書で、別の会社はAS9102による完全な初品検査で見積ります。

この3つの仮定だけで価格が2倍になることがあります。どれも不誠実なものではありません。これが価格差の最大の原因であり、お客様が完全にコントロールできる唯一の原因でもあります。詳しくは 難削材の見積依頼が回答されずに止まる理由をご覧ください。

4. 選んだ加工工程

焼入れ部品や析出硬化系の部品には、通常、妥当な工程が複数あります。生材で加工してから熱処理するか、熱処理済みの材料を買って焼入れ状態で加工するか。1回の段取りで仕上げるか、荒加工と仕上げ加工を2回の段取りに分け、その間に応力除去を入れるか。

工程ごとに、数量と公差に対するコスト曲線が異なります。2社がどちらも正しいまま40 %離れることもあります。一方はお客様の指定数量に合わせて最適化し、もう一方は普段の仕事に合わせて最適化したからです。

5. 間接費と受注意欲

今月5軸機が空いている会社と、3交替で稼働している会社とでは見積りが変わります。認証を持つ航空宇宙サプライヤーは、お客様の部品に必要かどうかにかかわらず、すべての案件に文書管理の間接費を乗せています。誰もがこれで価格差のすべてが説明できると考えがちですが、実際には最も小さな部分しか説明しないことがほとんどです。

加工会社の所在地も計算を変えますが、多くのバイヤーが想定する方向とは限りません。 難削材加工の調達先としてのベトナムと中国をご覧ください。

価格差の読み方

外すべきは高すぎる見積りではなく、安すぎる見積りです。難削材では、不自然に安い見積りはお買い得というより誤解であることのほうが多いものです。どの材料状態と検査レベルを前提にしているかを確認してください。

各社に前提条件を明記してもらいましょう。「普通公差ISO 2768-m、固溶化処理丸棒、CoCのみ、EXW」と書かれた見積りなら比較できます。「$310」とだけ書かれた見積りは比較できません。

総着地コストで比較しましょう。EXW、FOB、DDPではそれぞれ金額が異なります。見積りのインコタームズに見慣れないものがあれば用語集をご覧ください。密度の高いニッケル部品の運賃は無視できる額ではありません。

何をすれば安くなるかを尋ねましょう。図面の具体的な変更を2点挙げて答える会社は、お客様の部品を理解しています。値引きを申し出るだけの会社は、技術ではなく価格で入札しているにすぎません。

納期も価格の一部として扱いましょう。15 %安くても6週間遅い見積りは、誰も触れなかったミルの納期が素材にかかっているなら、安いとは言えません。難削材の素材納期をご覧ください。

私たちのやり方

私たちは、図面を5社に送って最安値を転送するようなことはしません。私たちは商社で、お客様に販売するのは完成部品です。曖昧な点をエンジニアが先に解消したうえで、自社で管理するネットワーク内の、お客様の合金を毎週加工している監査済み加工会社から加工を買い付けます。見積りの前提は私たちの見積書に明記するので、この記事の5つの要素をお客様が自分で読み解く必要はありません。

24営業時間以内に、価格入りの見積りを1通でお送りします。価格、納期、そして何の役にも立たずにコストだけを押し上げている図面上の指示を、まとめてお伝えします。発注書は私たちに1通、請求書も1通です。

図面を送ると、24営業時間以内に価格入りの見積りが届きます。価格差の本当の理由も、そこで分かります。

次のステップ

同じような部品をお持ちですか?

図面をお送りください。エンジニアが読み、その合金を毎週加工している加工会社に仕事を置き、24営業時間以内に価格入りの見積りでお答えします。